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太陽光発電設備と「地目」

TY-MAGAZINE

太陽光発電設備は、住宅の屋根やカーポートに設置する小規模のものから、当社が主に扱う広い土地を必要とする大規模なものまで様々です。
今回のマガジンは太陽光を設置する場所「土地」について、書いてみたいと思います。

太陽光発電設備の規模に関わらず、場所の選定には「日照時間と太陽光の角度」、「地域の気候条件」などを確認することが重要になります。

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太陽光発電が設置できる「地目」

日本の土地には、それぞれ利用方法を定めた「地目」(ちもく)というものが定められています。ここで注目したいのは、たとえ発電に適した場所であっても「地目」の種類によっては、発電設備の設置ができない土地があるということです。

「地目」の種類は全部で23種類あり、「田」、「畑」、「宅地」、「学校用地」、「鉄道用地」、「塩田」、「鉱泉地」、「池沼」、「山林」、「牧場」、「原野」、「墓地」、「境内地」、「運河用地」、「水道用地」、「用悪水路」、「ため池」、「堤」、「井溝」、「保安林」、「公衆用道路」、「公園」、「雑種地」があります。

この中でも、太陽光発電が設置できるのは以下の4つだけです。

「宅地」

建物(住宅・店舗・工場等)を建てて利用するための土地

「山林」

自然に人の背丈よりも高い木が生育している土地

「原野」

雑草や、灌木(かんぼく)類などが生息している土地

「雑種地」

上に記載した他の22種類の地目に属さない土地

開発行為と環境への配慮

現在、世界的に太陽光発電をはじめとする「再生可能エネルギー」の普及が推進されており、使用していない土地を活用して太陽光発電を展開することで、化石燃料に依存しない電力供給が増え、温室効果ガスの排出削減に寄与することができます。

大きな発電量を生む大規模な太陽光発電設備を作るためには、広い土地の開発・整備が必要になるため、環境への影響や、景観の保全のバランスを考えなくてはいけません。

例えば、「山林」を開発する場合は、木々の根によって地盤が形成されている場合も多く、開発のために木々を伐採することにより土砂崩れ等の危険性が生じることもあります。災害防止のための正しい知識を持った造成が必要不可欠になります。

そして、開発行為で木を伐採する際には、環境への負担を軽減する為に、一定規模の森林を残すか、植林が必要になる場合もあります。下の画像は、当社で開発した太陽光発電所の画像です。

当発電所は植林エリアが設けられています

さらに、新たに木を植えて終わりではなく、枝打ちや間伐など育林のための適正な管理を実施することも重要です。

植えた木が若いうちは、手作業で管理

木が育ってくると、重機を使用して管理

当社は、再生可能エネルギーの促進を行うと共に、持続可能な開発を心掛けています。


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