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太陽光発電設備の「春に多いトラブル相談」

TY-MAGAZINE

太陽光発電設備は、長期間にわたりずっと屋外に設置されているので、あらゆる自然環境に対応できる様に設計されています。

それでも予想を大きく超える暴風や大雪など、設計の許容値を超えてしまうと設備が破損してしまう事があります。
今回のTYマガジンは、この時期に問い合わせの多い「トラブル相談」についてお話します。

太陽光パネルは、設置する角度によって発電量が異なります。日本の場合、発電効率が一番良い太陽光パネルの設置角度は30°と言われています。この角度は日本が位置する緯度が関係しています。

しかし、北海道や東北などの積雪地域の場合、この角度(30°)でパネルを設置すると、パネルの上に雪が積もってしまい冬の時期は全く発電ができなくなってしまいます。

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さらにパネルの上に雪が積もり過ぎると、発電できなくなるだけでなく、雪の重さに耐えられなくなり、パネルが外れて落下したり、パネル自体やパネルを支えている部品が変形(座屈)してしまい設備が壊れてしまいます。

そこで、パネルの設置する角度を大きくし傾斜(40°以上)をつけることで、雪を積もらせずに落とすことができます。積雪地域でパネルの設置角度を決める場合「発電効率の角度」「雪が落ちる傾斜角度」のバランスがとても重要になります。

近年、ここ十勝の降雪は「観測史上最高」や「災害級」と呼ばれる超ドカ雪が降るのが特徴的です。その雪が全てパネルの上に積もった場合、相当な重量が設備にのしかかります。

日頃から設備の点検監視(発電モニター)をしていないと、このトラブルは気付きにくく、雪が解けた春になってようやく異常に気付くため「春」に相談が多いトラブルとなります。

ティーワイでは、当社で設計していない太陽光発電設備のトラブル相談も承っております。もしお困りの方は、太陽光発電設備のプロである当社に一度ご相談ください。


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