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太陽光発電と天気の関係 ~ 発電に最適な季節とは?

TY-MAGAZINE

皆さんが知っての通り太陽光発電は、太陽から出る光エネルギーをソ-ラーパネルによって電気に変換する発電方法です。

たくさんの電気を発電するためには、ソーラーパネルにたくさんの太陽光を当てる必要があります。そして、この太陽が出ている時間のことを日照時間と言い、日照時間が長ければ長いほど、発電量が大きくなります。

また、日照時間は天気に大きく左右されます。
仮に雲一つなく太陽が出ている「晴れ」を100%とすると、空を雲が覆う「曇り」の発電量は「晴れ」の20~40%程度「雨」では10%にまで低下します。そして、パネルに「雪」が積もってしまった場合には発電量が0%となり、再び発電するためには、パネルに積もった雪を取り除くしかありません。
このように自然の恩恵を受ける再生可能エネルギーは、天候次第で発電量が大きく変動します。

それでは次に季節による発電量を違いを比較していきます。
単純に日照時間の長い「夏」が一番発電量が多いように思えますが、決してそうではありません。

太陽光で発電するソーラパネルですが、実は熱に弱いという特性を持っています。
ソーラーパネルが良いパフォーマンスを発揮できるのはパネルの温度が25℃までとなっており、それ以上になると、温度に応じ発電効率が落ちていきます。一般的にパネルの温度が1℃上昇するごとに0.4%程度発電効率が低下するともいわれています。
真夏の外気温が30度を超えると、太陽光で温まった濃紺色や黒色のパネルは50~70℃近くまで上昇してしまうので、結果、10~20%ほど発電効率がダウンしてしまう計算になります。このことから夏よりも春の方が太陽光発電には適している季節と言えそうです。

また、ここ最近の北海道・十勝の気候の変化も気になるところです。
上記のグラフは、十勝のある発電設備の発電量を示してます。このグラフにも現れている通り、「梅雨知らず」と言われたここ北海道でも7月から8月上旬にかけて天気のすぐれない日が続くようになり、日照不足が目立つようになりました。昔から道南の方でよく使われる「蝦夷梅雨」なんて言葉が道東にも当てはまってきた印象です。以前の様にカラッと晴れて過ごしやすい、道東らしい気候に戻れば、発電量も上昇するはずです。

次回のマガジンでは、太陽光の設置する場所と発電量の関係について説明しようと思います。


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