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パネルが故障すると発電量が「0」になる仕組み

TY-MAGAZINE

以前のTYマガジンで「モジュール(太陽光パネル)」を直列に複数繋いだものを「ストリング」と呼ぶこと、そしてモジュールが1つでも故障すると、ストリング全体の発電量が下がってしまうことを説明しました。

モジュールを繋げるとストリングと呼ぶ

発電出力「0」のモジュールがあるとストリングの発電量も「0」になる

<関連記事>

「ストリング」って何?/太陽光発電の専門用語
https://www.kk-ty.co.jp/mg_detail.php?id=34

今回のTYマガジンは、どうして発電量が「0」になってしまうのかを深掘りしてみたいと思います。

例として、発電出力が500Wのモジュールが4つ並んでいるストリングがあるとします。

発電出力500W×4モジュールなので、このストリング全体で2,000Wの発電ができます。

次に、汚れなどで発電出力が250Wまで下がってしまったモジュールを含んだストリングがあるとします。

ここで重要なのが、ストリングの電力量は、繋がっているモジュールの発電出力の最小値を基準として計算するということです。
このストリングの場合、モジュールの最小値が250Wなので、すべてのモジュールの発電出力は250Wとなり、250W×4モジュールで、合計1,000Wしか発電できません。本来だと2,000W発電できるストリングですが、この1枚のモジュールを含むため結果、全体の発電量が半分になってしまいます。

そしてストリングの中に1つでも発電出力が「0」のモジュールがあると、全く発電のしないストリングとなってしまいます。これが発電量が「0」になってしまう仕組みの種明かしです。

こうしたトラブルを早期発見するために、太陽光発電は日頃の発電量のチェックや、定期的な点検・メンテナンスが必要になります。


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